少し前に「ウェブデザイン技能検定3級」を受検しました。
私はウェブデザインやプログラミングについては全くの素人なのですが、独学でプログラミング学習を始めて、「ウェブデザイン技能検定3級」に合格しました。
今回は、実際に受けてみた感想や勉強方法について書いていますので、同じように独学でプログラミング学習をしているという方や、「ウェブデザイン技能検定」を受検しようと思っている方の参考になればと思います。
「ウェブデザイン技能検定」とは?
「ウェブデザイン技能検定」とは、名前の通り、ウェブデザインに関する知識、技能、実務能力が問われる検定で、試験は学科と実技があります。
国家資格の一つで、学科と実技の両方に合格すると、ウェブデザイン技能士を名乗ることができるそうです。3級から1級まであって、3級は実務経験がなくても受けられます。
「ウェブデザイン技能検定」は公式サイトがあるので、もっと詳しく知りたいという方は、公式サイトよりご確認ください。
私もウェブデザインやプログラミングの経験があったわけではないので、3級から受けてみることにしました。といっても、いきなり「ウェブデザイン技能検定」を受けようと思ったのではなく、その前からプログラミング学習を独学でしていたので、そのことについて簡単にまとめてみようと思います。
これまでのプログラミング学習について
私はウェブデザインやプログラミングの知識も経験も全くないところから、プログラミング学習を始めています。なぜ始めようと思ったのかというと、仕事を辞めて結婚して夫の実家のある静岡県に来たのですが、何もすることがなくて、プログラミングなら在宅でも一人でも始めることができるし、上手くいけば仕事にすることもできるかもしれないと思ったからです。
学習には、初期には参考書も使用しましたが、主に使っていたのは「Udemy」と「Progate」です。「JavaScript」から始めて、「HTML、CSSと学習し、リマインダーアプリ的なものを作ってみようとしましたが、思うように行かず挫折してしまいました。
その後、気分転換にRuby、Rubyonrailsを学習しましたが、やはり自分で何か作るところになるとなかなか前に進まず限界を感じていたので、1度「ウェブデザイン技能検定」を受けてみようと思いました。
ウェブデザイン技能検定3級を受けてみようと思ったきっかけ
「ウェブデザイン技能検定3級」は、学習当初から受けようと思っていたわけではなく、学習していく中で一人で進めることに限界を感じ受けてみようと思いました。
勉強を始めたばかりの頃は全く検定のことを知らなかったのですが、私が住んでいる市の取り組みで「ウェブデザイン技能検定コミュニティ」というものがあり、そこから検定について知りました。
色々な方が言っている通り、プログラミングを習得するには、何かしら作品を作ってみることが手っ取り早い方法だと思うし、私自身も検定のために時間を使うことは遠回りだと思いましたが、独学に限界を感じていたので、試しに受けてみようかなという気持ちで受検を決めました。
というわけで、2月の始めから勉強を開始して、2021年の第1回目の試験(2021.05.23開催)を受検しました。
勉強方法について
受検まで3ヶ月半ほど勉強できる期間があったのですが、その間どのようなことを勉強したのかまとめたいと思います。
試験は、学科と実技の2つあるので、それぞれについて勉強しました。学科と実技の大体の勉強内容をまとめておきます。
実技の勉強方法について
実技と学科どちらから勉強するか迷われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はテキストがすぐに手に入らなかったので、実技の勉強から始めました。
FOM出版というサイトの過去問は平成25年度分と古いのですが、所属しているコミュニティから勧められたのがこのサイトだったので、過去問と公式サイトの練習問題を繰り返し練習しました。
後でも書いていますが、実技試験は正直、内容があまり変わっていないので、問題に取り組むことも大切ですが、実技試験のルールを把握しておくことやケアレスミスを防ぐ方法など本番であわてないための対策を身につけることが大切だと思います。
エディタやブラウザなど指定されているものを使用し、解答できたらフォルダに提出するところまでなるべく本番に近い状態で取り組みました。トラブルやケアレスミスの対策については、FOM出版の解答に色々書いてあるのでそれを取り入れるようにしました。
ちなみに、いきなり過去問を解くのは抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、少しでもHTML、CSSが触れるなら過去問から問いても大丈夫だと思います。むしろ、実技にはお決まりのパターンがあるので、HTMLやCSSが少しでも書けるのであれば、まずは過去問を問いてから今後の勉強の方法を考えた方が、時間の短縮になると思います。
学科の勉強方法について
学科もテキストがすぐに手に入らなかったので、過去問から取り組みました。
Webデザイナーの資格を取ろう!というサイトは、問題の下にすぐ解答があるので、スキマ時間に一問一答感覚で解いておいて、間違えた部分をあとでネットで調べてノートにまとめるということをしました。また、公式サイトにあるオンラインテストもすぐに点数がわかるので、実力試しにやってみても良いと思います。
私は学科か実技かでいうと学科の部分が足りていなかったので、覚えることもあって心配でした。ですが、やっているうちに絶対覚えなければいけないポイントがわかってくるので、学科も過去問を一通り解いてみて、最初に傾向を掴むやり方が効率よく勉強できる気がします。
テキストについて
公式の「ウェブデザイン技能検定3級ガイドブック」というテキストがあるのですが、テキストが手に入るのが遅かったため、過去問から学習した結果、テキストは最後に取り組みました。
テキストについては、買うべきか迷われる方もいらっしゃると思います。私は所属しているコミュニティから貸してもらったのですが、個人的には読んで勉強になったとは思いますが、テキストが必須という感じはしませんでした。
このテキストも完璧ではないので、参考にはなりますが、足りない部分は自分で調べる必要がありますし、全く何もわからないという方は他の本やサイトを見ることになると思います。
過去問を解いた方がポイントが掴めると思うので、まずは過去問を解いてみて、余裕があればテキストも読んでみるというやり方が効率よくできる気がします。
テキストは、ウィネット社のWebサイトから購入できます。
そんな感じで、3ヶ月間過去問を中心に試験対策をし、試験に申し込みました。試験はネットからも申し込めるので、手軽に申し込めました。
受験会場は申し込んでからじゃないとわからない
「ウェブデザイン技能検定」に申し込む際のちょっとした注意点が、正確な受検会場は申し込んでからじゃないとわからないということです。
正確に言うと、試験2週間前くらいに受検票が送られてくるまでわかりません。私の住んでいる静岡も受検会場に指定されていないので、何となく地理のわかる東京を選びましたが、受検会場は「TKPガーデンシティPREMIUM神保町」という所でした。
毎回、同じ会場で行われているわけでもないみたいなので、こればかりは申し込んでみないとわからないみたいです。
申し込む際には、受検したい地域だけを選ぶことになるので、自分の住んでいる地域が受検会場に指定されていない場合には、近い場所や地理がわかる地域を選択するなど注意したほうがよいと思います。受検するために土地勘のない地域に行くと、それだけでストレスもかかると思うので、なるべく負担のかからない方法を選ぶとよいと思います。
「ウェブデザイン技能検定」を受検してみた
というわけで、2021年の第1回目の「ウェブデザイン技能検定3級」を受検しました。しっかり時間に余裕を持って向かったにも関わらず、周りに似たような名前の会場があり、あやうく間違えそうになったので、やはり会場選びは大事だと思います。
私の受検会場は、大きな会議室といった感じで、受検者は学生から年配の方まで幅広い印象でした。
時間管理は会場にある時計で行われますが、私の席がちょうど時計に光が反射して見えない位置だったので、自分の腕時計などを持っていった方がよいと思います。
ここからは、簡単に受検してみた感想を書いてみたいと思います。ちなみに、試験は始めに学科、次に実技の順で行われました。
学科試験について
学科試験については、マークシート形式で、内容はほぼ過去問と同じでした。
もちろん過去問にない問題も出てきますが、必ず出題される問題は決まっている印象だったので、その問題を落とさないことが大切だと思いました。これから勉強される方は、過去問から取り組んで、抑えておくべき問題から取り組んでいった方が効率よく勉強できると思います。
実技試験について
実技についても過去問とほぼ同じなので、過去問の対策をしておけば難しいことはないと思いました。
ですが、会場で用意されたPCを使用しなければならず、使い慣れた環境とは違うため、万が一のことが起きてもあわてないための対策が意外と重要だと思いました。
具体的には、過去問の解説にも書いてあることですが、最初に問題をコピペしておく、ファイル名を変えておくなど、トラブルやケアレスミスにつながりそうなことは最初につぶしておくということです。
私も最初の問題からコードを少し間違えていて、正しく画面に反映されないということがあり焦ってしまいましたが、問題をコピペしておいたのですぐにまっさらな状態からやり直しができました。問題を解くことに注目してしまって、トラブルやケアレスミスを防ぐことってつい軽く考えがちなのですが、この時は普段から対策しといて良かったと思いました。
あとは、時間短縮のためにも、Ctr+C、Ctr+V、Ctr+Sなど簡単なキーボードショートカットを覚えておくと良いと思います。
他にも普段、大きなディスプレイや複数画面で勉強している人は、ノートPCの画面だけで操作することに慣れておいた方が良かったり、Macしか使ったことない人は試験ではWindowsを使うことに注意しておいた方がよいなどありますが、とにかく普段の環境とは違う環境で受検しなければならないということを頭に入れて勉強した方が良いと思いました。
きちんと取り組めば全く経験がなくても難しくはない
「ウェブデザイン技能検定3級」は、実務経験がなくても受検できる検定ですが、実際はどれくらいの難易度なのか気になる方もいらっしゃると思います。
3級の合格率は60〜70%と半分以上の人が合格する検定で、しっかり勉強すればそれほど難しくはないレベルだと思います。
実際に、私はウェブデザインに関する学校に通っていたわけでもなければ、仕事の経験があるわけでもない、全くの素人の状態で「ウェブデザイン技能検定3級」を受検したわけですが、そんな素人でもしっかり勉強すれば合格できました。「学科」も「実技」も過去問を中心に抑えるべきところさえ抑えれば、素人でも決して難しくはないと思います。
「ウェブデザイン技能検定3級」を受検してみて
というわけで、「ウェブデザイン技能検定3級」に無事合格しました。
何となくで受けてみた「ウェブデザイン技能検定」でしたが、全くの素人でもきちんと勉強すれば合格できるということがわかりました。あまりコストをかけなくても取得できる資格なので、私のように業務経験もないし、プログラミングスキルもないけれど、将来ウェブ業界で仕事をしたいと思っている方は、取っておいて損はないと思います。
「ウェブデザイン技能検定」を受けてみようかなと思った方は、年に4回ほど開催されているので、公式サイトをご覧ください。
公式サイトに過去問なども載っていますので、一度見てみてください。
無事に「ウェブデザイン技能検定3級」に合格できたので、次は「Ruby on Rails」でブログアプリ制作に挑戦しています。
こちらも「Rails Guide」を参考にしながら、自力で調べたりしながら少しずつやっています。メモのような感じで、その時にした作業を記録しているので、ご興味があれば見ていただければうれしいです。
〈参考元〉ウェブデザイン技能検定